ホールコンのCSVを使った集計練習②

wp-datacare

今回もホールコンから出力されるZA形式ファイルを使う内容です。

前回ZA形式ファイルは少々癖があると述べました。
その癖の一つが アウト と セーフ です。

ZA形式のファイルのG列がアウト、H列がセーフです。

パチンコの場合、アウトが1220の場合でも 122と表記されます。
セーフも同様です。
ベースアウト・ベースセーフ、特賞中アウト・特賞中セーフ もゼロが1つ少なく表記されます。
しかし、スロットの場合はアウトが12340個の場合 ZA形式でも12340個と表記されます。

パチンコの場合に注意が必要なのです。

どうしてパチンコだけ表記がゼロが1つ少ないのでしょうか?

パチンコのアウト・セーフは、10個に付き1つパルス信号をホールコンピューターに送る仕組みだからです。

何故かは私の推測を述べます。
ホールコンピュータが登場したのが約50年前の1974年頃です。
人類が月面着陸した5年後くらいです。
当時のコンピュータは、処理能力もデータを保存する容量もとても低いものでした。

この時代のホールコンピューターはパチンコ 一台 一台のアウト・セーフの信号を大量に処理する事も出来ません。
また、その大量データを保存するする事も出来ませんでした。
この信号を少なくするために、このような仕様になったと推察します。

ちなみに、筆者が大学生時代の1995年に購入したWindows95 のメモリーは8MB、ハードディスクは540MB でした。
現在のスマホで撮った写真も開く事ができませんね(笑)

パチンコのアウト・セーフをゼロが1つ少ないままで使用しているパチンコホールもあるかもしれません。
しかし、このブログではパチンコのアウト・セーフはゼロを1つ付けて解説をします。

今回はZA形式ファイルを使ってパチンコ・スロットのアウトを算出してみます。

使用するファイルはこちらからダウンロードできます。
ZA形式は前回と同じものを使用しています。

コードは以下のようになります。

実行すると以下のようになります。

アウト(平均アウト)の算出方法は、該当するアウトの合計を求めて 該当する台数で割ります。 総アウト÷台数

パチンコの場合だけG列のアウトに ×10 の処理が必要です。
その為、パルス用の変数 lngPulse を宣言しています。
パチンコの場合は G列のアウト×10 としています。
スロットの場合は、×10 の処理は不要のため ×1 としています。

ちょっとややこしいですね。
これがZA形式の大きい特徴です。

各台データは、ZA形式以外にもホールコンメーカー毎に存在します。
詳細は大人の事情で解説できません。

パチンコでも、アウト・セーフにゼロを追加しなくてよいメーカのデータ形式もあります。
必用に応じて パルスの処理を使い分けて下さい。

アウトの解説でしたが、長くなりました。
今回はここまでです。

ABOUT ME
酒見 拓也
酒見 拓也
代表取締役
パチンコ企業向けにExcelマクロを使って業務の自動化、効率化のやり方を発信しています。 企業向けに「Excelマクロ研修」も行っています。
記事URLをコピーしました