Excelマクロについて

シートの指定方法

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今回はシートの指定についてです。

いままでの解説では、シートの指定をあえて行いませんでした。
最初からシートの指定を行うと、セルの操作やステートメントに慣れていないので さらに混乱するからです。
またシートの指定を行うとVBAのコードが長くなり、これもまた慣れないと理解しづらくなります。

しかし 実務ではシートの指定を省略する事は ほぼありません。
シートの指定は誤動作を防ぐためにもとても大切です。
ではシートの指定について解説します。

シート名が以下のように「売上一覧」の場合 次のように記述をします。

  Worksheets("売上一覧").Range("E1").Value = "東京都"
  Worksheets("売上一覧").Cells(2, 5).Value = "京都府"

正直これだけです。

ではシート名を記述しない場合についてです。

  Range("E1").Value = "東京都"
  Cells(2, 5).Value = "京都府"

シートを指定していない場合は、アクティブなシートに対して操作されます。
以下の場合はシート「売上一覧」に対して実行されます。

シート名を指定しないと動作が不安定となります。
そのため実務では必ずシート名を記述して下さい。

Sheets と Worksheets について

ネットや専門書などでExcelマクロのサンプルを見るとシートの指定をWorksheetsではなく
Sheetsで記述してあることがあります。

結論から言えば通常のワークシートを使う場合はどちらを使っても問題ありません。

Sheets と Worksheets の違い

通常Excelで使用するシートをワークシートと呼びます。
しかしExcelには、他にもシートが存在します。

シートのタブを右クリックし[挿入]をクリックすると以下の表示になります。

Excelのシートはワークシートだけではありません。

  • ワークシート
  • グラフシート
  • モジュールシート
  • ダイアログシート


この4種類のシートをまとめて Sheets と呼びます。
Sheets の種類の中に Worksheets があるのです。

そのため通常のワークシートの場合はどちらを使っても問題ありません。

今回はここまでです。
今後の練習問題ではシートの指定する内容が出てきます。
理解して下さいね。

ABOUT ME
酒見 拓也
酒見 拓也
代表取締役
パチンコ企業向けにExcelマクロを使って業務の自動化、効率化のやり方を発信しています。 企業向けに「Excelマクロ研修」も行っています。
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