ホールコンから出力されるCSVの秘密

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Excelマクロの基本的な解説が終わりました。
今後は、パチンコ店の実務に近い形で解説を進めていきます。

今回は、ホールコンピューターから出力されるCSVファイルについてです。
現在は、どのホールコンピューターからも台データのCSVが出力されます。

しかし、このCSVファイルをエクセルで開いても慣れないと理解が出来ません。
下図は業界スタンダードの ZA形式 のCSVファイルです。

どこを探しても、ベースや千円スタート、BA(確変中のベース)、客帯率 といった値はありません。

今回は、CSVファイルの秘密を解説します。

パチンコの遊技台には基本的に以下の配線がホールコンと繋がっています。

  • アウト
  • セーフ
  • スタート(有効スタート)
  • 図柄回転(実入賞)
  • 大当信号
  • 確変信号

ここで重要なのが ⑤と⑥ です。
この配線信号の ON OFF で次の状態を判断できます。

  • 通常中(ベース中)
  • 大当り中(フィーバー中)
  • 確変中

信号の状態は次のようになります。

通常中にカウントしたアウトが  通常中アウト
大当り中にカウントしたアウトが 大当たり中アウト
確変中にカウントしたアウトが  確変中アウト

セーフやスタート、図柄回転 も同じ仕組みです。

すると以下のようにデータが割り振りされます。

どのホールコンピューターのデータでも基本このようになっています。

これらのデータを活用して以下のように計数を求める事になります。

スタート      1394÷29450×100=4.73
ベース       3050÷29450×100=10.36
BA(確変中ベース)  3680÷3890×100=94.6

ちなみに、繁盛のバロメータである「アウト」は次のように算出します。
     29450+1340+3890=34680

これらの大当り回数や貸料金、交換数、売上額、再プレイ額が加わります。
これでほぼ全ての計数の算出が可能になります。(※BY BYminは算出不可

これらが加わることで、粗利額、玉単価、客帯率、利益率なども算出できます。

  玉単価      74500÷(29450+1340+3890)=2.15

計数の計算式は Instagram でそれぞれ解説しています。

お店のホールコンピュータの内部はこのように計算を行っています。
ホールコンから出力されるCSVデータを使って計算を行う場合このように行う事が分かったと思います。

店長経験者でもここまで理解している人はほぼいません。
プログラムに限らず、データ異常の原因追及でも役にたつ知識です。

この機会に自店のホールコンデータのCSVファイルを見てみましょう。
不明があればInstagramからコメント下さい。
今回はここまでです。

ABOUT ME
酒見 拓也
酒見 拓也
代表取締役
パチンコ企業向けにExcelマクロを使って業務の自動化、効率化のやり方を発信しています。 企業向けに「Excelマクロ研修」も行っています。
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