セルの操作

Excel VBAの操作で一番行うのは、セルの操作です。
確実に押さえて下さい。

Range(レンジ)
パチンコでは、「ホールコンにスタート異常のレンジ設定を行う」といった使われ方があります。
この場合のレンジは「範囲」という意味です。
VBAでも同じ「範囲」という意味になります。

セルA1の場合は以下のようになります。
Range(“A1”)
ここで注意するのは、””(ダブルコーテーション)で囲まなければならないことです。
それは、Rangeの()内は 「文字列」である必要があるためです。

文字列とは、「こんにちは」「福岡県」「山路を登りながらこう考えた。」といった単語や文章のことです。
VBAのコードの記述で、文字列を扱うことは沢山あります。文字列は必ずダブルコーテーションで囲まなければいけません。(”こんにちは”)
文字列に対して、5 や 1250 の数は「数値」と呼びます。

①セルA3をクリアする場合以下のようになります。
Range(“A3”).ClearContents

②セルA3に文字を入力する場合以下のようになります。
Range(“A3”).Value = “福岡県”
Value は Valueプロパティ といい、セルに代入されている値を表します。
Range(“A1”).Value = “福岡県” は セルA1の値を 福岡県  にする
といったふうに解釈して下さい。

Cells(セルズ)
セルの操作を行うのに Cells があります。
実務的なVBAになるとRangeよりCellsの方を使用することになります。

セルA1はCells(1,1) 、セルA2はCells(2,1) 、セルD2はCells(2,4)  となります。
セルの列番号 A B C D E・・・ が 1 2 3 4 5・・・ のことです。
Cells(行番号,列番号) のことになります。
Range(“A5”) 列行 の順番ですが、CellsではCells(5,1)と行列 と逆になりますので注意して下さい。「行列の出来るラーメン屋」のように行列という言葉がありますので、 Cellsは 行列 と覚えて下さい。

以下をCellsに置き換えると
Range(“A3”).ClearContents  → Cells(3,1).ClearContents
Range(“A3”).Value = “福岡県” → Cells(3,1).Value = “福岡県”
となります。どちらも同じ結果になります。

Range と Cells はどちらを使うかですが、実用的なVBAを作成する場合は繰り返す処理を使うことが多いです。
「機種別実績一覧」 で 海物語 の集計が終わったら、ルパン三世 次は エヴァンゲリオン と。
また、「誤差玉一覧」でも パチンコ4円→パチンコ1円→スロット20円→スロット5円 と。
このように繰り返しの処理の場合に、Cells(3,1)→Cells(4,1)→Cells(5,1)→Cells(6,1) と使います。具体的な使い方は、繰り返し処理(For ~ Nextステートメント)で解説します。
タイトル「期間機種別実績一覧」をRange(“C2”) に記入する場合のようなセルの位置が明確な場合には Range を使って下さい。